令和2年6月26日に開催された宜野湾市議会では、複数の重要な議題が取り上げられた。特に普天間基地からの泡消火剤漏出事故に関する問題が注目を集め、市の対応や市民の不安解消に向けた取り組みが議論された。
事故の際、市は国や米軍に対し強く抗議し、迅速な情報提供と再発防止策を求めている。しかしながら、依然として事故の詳細報告がない状況が続いていることが、市民の不安を助長していると指摘された。基地政策部長の米須良清氏は、「普天間基地の事故は市民に不安をもたらす重大な問題であり、これに対する万全の対策が求められる」と強調する。
また、過去の調査に基づくと、ヒヤカーガーやメンダカリヒーガーで確認された有機フッ素化合物の検出値も、今なお市民の健康に対する懸念材料となっている。領土内での検出原因は特定されていないものの、教育委員会は積極的な情報提供と透明性をもって対応する必要があるとの声も上がった。
さらに、フッ化物洗口についても議論があり、大謝名小学校での導入経緯やその成果、保護者への説明責任が果たされているかが確認された。指導部長の又吉直正氏は、「フッ化物は虫歯予防には効果的であり、適正に管理されている」としつつ、保護者への教育が重要であるとした。
今年度の慰霊の日関連事業では、教育委員会や市の各機関が協力し、過去の戦争とその教訓を継承するための活動が行われている。新型コロナウイルスの影響で活動が縮小されたが、市は地域の平和を希求し続ける姿勢を崩さなかった。
市道宜野湾11号に関しては、用地取得が進んでいるが、依然として課題も残っている。部長は、「今後も地域住民との間でコミュニケーションを図りつつ、事業を進めていく」とし、舗装完了の見通しを示している。生活支援についても市民への支援策が検討されているが、今後の需要に応じた柔軟な対応が求められる。
今回の会議では、宜野湾市の直面している問題が浮き彫りになった。市は市民の信頼を得るため、確実に前へ進む努力を続ける必要がある。