令和5年12月18日、宜野湾市議会の定例会において、多くの議員が一般質問を行い、地域の課題や今後の政策について議論した。
特に、障害者支援策や高齢者福祉に関する質疑が目を引いた。松田朝仁議員は8010問題について言及し、親が高齢化することで生活の支援が必要となる家庭が増えていると指摘した。地域の生活支援や相談窓口の重要性が強調され、今後の方針として他機関との連携強化を伺いたいと述べた。
また、屋良千枝美議員による特定健診に関する質問では、特定健診の受診率が過去最高を更新したことが報告された。国民健康保険加入者に対しキャンペーンを展開し、受診促進に努めた結果、受診率が36%に達した。特に、未受診者の医療費が受診者に比べて甚大であることが明らかになり、受診を促す情報提供の必要性が指摘された。
さらに、介護認定業務についても言及があり、コロナ禍で特例措置を実施し続けた結果、受診件数が増加。今後は認定調査業務の体制強化を図り、迅速化を目指す意向が示された。長期的支援が求められる中で、特に8050問題や高齢者の独居問題が議員たちの関心を集め、多面的なアプローチが不可欠との認識が共有された。
この定例会では、地域の多様なニーズに応えるため、教育と福祉、地域づくりが一体となる取り組みが求められていることが感じられる。議員たちの質問を通じて、宜野湾市が抱える課題とそれに対する具体的な施策についての議論が繰り広げられ、今後の施策に対する期待が高まる。