令和6年3月8日、宜野湾市議会第455回定例会が開催され、様々な議案が審議された。特に注目されるのは、福祉教育常任委員会の審査期限の延期要求と、複数の重要議案についての検討である。まず、福祉教育常任委員会からの審査期限延長要求があり、これに対し共感を示す声ですぐに異議がないことが確認された。次に、議案第23号として提案された宜野湾市印鑑条例の一部を改正する条例については、全会一致での可決が決定された。これに関して、知名康司経済建設常任委員長は、審査において多くの問題点が挙げられ、慎重な審議がなされたと述べた。
さらに、喜友名23号道路整備工事の請負契約内容の変更や、西普天間地区の道路整備工事に関する議案も一括して議題に上がり、いずれも全会一致で可決された。また、デジタル教科書関連の議案第36号は、教員用のデジタル化が進む中、加えて指導書の購入も含まれることが理解され、議員からは前回の契約金額との比較がなされた。
特に、日野自動車株式会社によるエンジン認証不正に関連する議案第37号では、補償金についての条件が議論され、慎重に進められている様子が見受けられた。市長の松川正則氏は、これに対し「透明性を持った対応が求められている」と述べ、議会からの理解を求めた。加えて、令和5年度の一般会計補正予算に関する議案第1号も採決され、歳入歳出が573億4,527万2,000円となる内容が全会一致で可決された。この予算が市民の生活に優先的に配分されることが強調され、具体的な活用方法の提示が求められた。
この議会では、特定の議案に対し多数の質問が飛び交い、その中には市民の代表としての声が反映されることを重視する姿勢が強調された。議会は引き続き、宜野湾市の発展に向けて、透明性のある議論と市民への説明責任を果たしていく意向が示された。次回、議会は令和6年3月12日に開かれ、さらなる議題について審議が予定されている。