第454回宜野湾市議会定例会が令和5年12月5日に開会され、多くの重要議案が討議された。特に、令和5年度一般会計の補正予算が注目を集めた。総額は559億4,601万1,000円にのぼり、たばこ税の増加が主な要因とされている。
議案第73号の説明で、企画部長の坂場純平氏は「歳入歳出予算の総額を16億8,085万4,000円追加し、歳入と歳出をそれぞれ559億4,601万1,000円とする。」と述べた。主な内容は、たばこ税の増額や人件費の整理に関するものである。
また、特別会計に関する複数の補正予算案も承認された。健康推進部長の宮城葉子氏は、国民健康保険特別会計の補正において「歳入歳出予算の総額に1億1,454万4,000円を追加し、総額121億9,530万1,000円とする。」と説明した。さらに、介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計の補正も議論された。
特に、令和5年度宜野湾市介護保険特別会計補正予算(第2号)については、制度改正に伴うシステム改修費が計上され、個別の運営基準が見直されていることが強調された。これは、住民サービスの向上に向けた取り組みで、今後の運営に重要な影響を与えると考えられている。
また、屋久島沖へのオスプレイ墜落事故に対する抗議決議も行われ、全会一致で可決された。これにより、市としての立場を強調した形となる。市長の松川正則氏は「引き続き、住民の安全を守るため精力的に取り組む。」と述べた。
議会では、地域からの要望や生活困窮者の支援策に関する意見陳情も行われた。福祉や教育に関する施策と同様、市全体の取り組みとして定期的な審議が必要であることが確認された。