令和5年第5回高梁市議会の一般質問が行われ、様々な議題が議論された。特に、石部誠議員からのマイナンバーカードに関する質問は、多くの関心を集めた。さまざまな問題点を指摘しながら、特に高齢者や障害者に対する影響を強調した。
石部議員は、「マイナンバーカードの取得は事実上強制されているのではないか」と問いかけた。それに対し、伊丹市民生活部長は、高梁市におけるマイナンバーカードの保有率が72.4%であり、特に問題は報告されていないと説明した。石部議員は、全国的なトラブルを挙げ、特に実際の運用において誤交付や情報の誤登録が発生していることを憂慮した。
次いで、赤木健康福祉部長は、患者の資格確認については、マイナ保険証を持たない方に対しては資格確認書が交付され、健康保険の確保に努めていると強調した。こうしたやり取りを通じて、マイナンバーカードに関連する制度の運用の難しさが浮き彫りになった。
また、石部議員による新型コロナウイルスの感染状況についても触れられた。赤木健康福祉部長は、感染者総数の把握は難しいものの、地域での情報交換を進めていると述べ、感染拡大防止に向けた取り組みを強調した。
続いて、行政の思いを市民に伝えたいという石部議員は、かんとり~バスの運行に関する質問に移った。福田産業経済部長は、観光客誘致の目的を説明し、運行の成果や現状について言及した。
さらに、健康福祉の観点から、高齢運転者向けのアクセルとブレーキペダルの踏み間違い防止装置の購入補助についても話題に上った。伊丹市民生活部長は、対象となる人は65歳以上で、自家用自動車を所有していることを条件とし、補助額は上限10万円を想定すると説明した。
最後に、猛暑に関連して、職員の安全対策として空調服の導入についても議論が行われた。空調服を着用することで熱中症のリスクを軽減できる可能性があり、前向きな考え方とともに効果を実感する重要性が議員から強調された。 政府の補助制度などに対する理解を得ることで、今後この施策が市民にとって有用なものとなることが期待されている。