令和3年第1回高梁市議会が3月24日に開催され、予算や各関連議案が上程された。市議会の審議では、議案第61号「令和3年度高梁市一般会計予算」や新消防庁舎整備を含む重要な案件が多く取り上げられた。
まずは委員長報告が行われ、各委員会からの審査結果が共有された。総務文教委員会の伊藤 泰樹委員長によると、当委員会に付託された議案は合計14件で、特に教育費に関連するICT推進事業の重要性が強調された。委員からは、新型コロナウイルス影響下での子どもたちの学習環境の整備の必要性について意見が相次いだ。
また、議案第61号に関しては、消防庁舎の整備について疑問の声が上がり、場所選定についての慎重な審議が求められた。市民生活委員会の石田 芳生委員長は、国民健康保険に関する予算に懸念を表明し、税負担の軽減を求める意見を示した。しかし、最終的には全ての議案が賛成多数で可決に至った。
討論の中では、市民生活に関連した施策の方向性や問題点についての活発な意見交換が行われた。特に金尾 恭士議員は、今年度の予算について、サービス向上を求める一方で、支出の見直しも提案した。
本議会を総括すると、全議案が原案通りに採決され、各委員会の報告の質疑も事前に準備されていたことから、議事進行は円滑だった。市長は閉会に際して、新年度の計画や市民の幸福を保つ施策の実施について再度強調した。