令和4年第5回高梁市議会が9月9日に開催され、一般質問が行われた。質問の中で教育に関する重要なテーマが提起された。教育長の小田幸伸氏は、全国及び岡山県学力・学習状況調査の結果を分析し、課題について答弁した。特に、調査結果からは国語の理解度が高い一方で、算数の基本概念理解に課題があると強調された。学力向上のためには授業改善が重要で、ICTの活用や探求的学習の実施に力を入れる意向を示した。また、夢育についても言及され、将来の夢や目標を持つ児童・生徒の割合が減少している点を憂慮し、地域での学びの重要性を訴えた。
また、空港から高梁市への直行バス運行についても議論された。運行初日の利用者数は予想を下回る5人程度であり、発言者は運行の経費に見合う効果を尋ねた。質問の中では、運行サービスの充実や観光案内が不足している点も指摘され、今後の改善が期待されている。部長は、運転手による放送や観光地の案内を増やすように対応すると述べ、さらなる魅力向上に向けた施策に取り組むことを表明した。
さらに、備中たかはし松山踊りに関する質問もあり、開催の評価や参加者数が過去に比べて少なかったことが報告された。このイベントの重要性を再認識し、市民と共に盛り上げていく必要性が強調された。また、野良猫対策についても議論があり、TNR活動の促進が求められた。市は地域の理解を得ながら、今後の支援策を検討すると述べた。
高梁市議会では、教育や観光、環境保護に関する多岐に渡る議論が行われ、今後の施策に期待が寄せられている。市民と共に課題解決に向けた取り組みを推進する意義が再確認された。