令和4年第2回高梁市議会定例会が開催され、さまざまな議案が上程された。
議会では、まず委員会付託案件の上程が行われ、各委員会による報告が実施された。総務文教委員会の伊藤泰樹委員長は、議案7件の審査報告を行い、「高梁市職員定数条例の一部を改正する条例」について、教育委員会との連携を強調した。
続いて、産業経済委員会の三村靖行委員長が、31件の議案に対する報告を行い、特に「令和3年度高梁市一般会計補正予算(第10号)」の質疑では、森林整備事業の遅延理由についての詳細が求められた。事務局からは、計画通りの事業執行ができなかったことが要因との説明があった。
さらに、市民生活委員会の石田芳生委員長は、19件の議案について報告し、「高梁市国民健康保険税条例の一部を改正する条例」では、税率の引き下げを求める意見が出たことが伝えられた。議案については全て全員一致で可決することが決定され、会議は順調に進行した。
討論では、議案第40号「令和4年度一般会計予算」について、反対意見が出される場面も見受けられた。日本共産党の石部誠議員は、利用料や会場使用料の引き上げが含まれた予算に懸念を示し、市民サービスの低下に対する反対を表明した。その一方で、金尾恭士議員は「253億2,000万円」の予算について、災害対策や医療サービスについての改善を求める意見を述べた。これにより様々な視点から議案に対する意見が交わされた。
最終的に、議案はすべて原案通り可決され、引き続き新たに上程された追加議案についても質疑が行われた。今回の議会では人権擁護委員の候補者推薦に関する諮問第1号が提案され、議会は適任とすることに決定した。
市長の近藤隆則氏は、今議会を通じて多くの疑問や質問が提示され、新年度予算案や災害対策、人口減少対策、教育施策に関する対話を行ったことを評価した。日程の全てが終了し議会は閉会の運びとなった。