令和2年第4回高梁市議会では、追加議案についての説明が行われ、具体的には令和2年度の高梁市一般会計補正予算第7号が提案された。この補正予算案の総額は993万8,000円であり、歳入歳出予算の総額を300億7,743万9,000円とする内容である。
市長の近藤隆則氏は、補正予算の提案理由として、コロナ禍における医療機関への負担軽減を強調した。特に、インフルエンザが同時流行する可能性が高まる秋に向けて、インフルエンザ予防接種補助の拡充が必要であると訴えた。具体的には、これまで1歳児から小学校6年生を対象に1人1回1,500円の助成を行っていたが、この度中学校1年生から高校3年生までの層を対象にした同様の助成を4,000円へと引き上げるよう求めている。また、18歳から64歳までの層への補助も新たに提案された。
佐藤仁志総務部長は、この補正予算案の詳細を説明し、歳入の全額が新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金によるものであると述べた。さらに、予防接種の助成内容に関して、県の助成制度に準じた形での変更が行われることを報告した。これにより、今後のインフルエンザの流行に備えた対応として、市民サービスの充実をはかる意図が示された。
また、議案質疑へ進み、議員からは様々な意見や疑問が投げかけられた。質疑の中では、インフルエンザへの予防接種の意義や、地元経済の活性化を図るための施策についての議論が行われた。議員である川上博司氏は、特に市が保有する防災設備や地域の特性に基づいた具体的な施策の必要性を指摘した。
結論として、本議会における補正予算案の提案は市民生活への影響が大きく、インフルエンザ対策を含む医療支援が重要な課題として取り上げられている。今後の具体的な実施方針や、必要資金の使い道についても注視される。市民。