令和6年第3回高梁市議会が6月18日に開催された。
この会議では、各委員長による報告が行われ、重要な事項が議論された。特に、総務文教委員長・伊藤泰樹氏は、議案4件と請願1件について慎重な審査を経た結果を報告した。議案第56号については全員一致で承認され、他の議案も原案通り可決することで合意したと述べた。
また、請願第1号に関しては、少人数学級の拡充および教職員定数改善に係る意見書採択について不採択とした。この決定に対しては、議員たちの間で様々な意見が交わされた。意見の一つでは、「国に対して声を上げていくことが重要である」と強調されたが、別の議員は効果に疑問を持ち、取り組む必要はないとする意見を述べた。
続いて、産業経済委員会の森和之氏からは、議案3件が報告され、特に観光施策に注力すべきとの意見があった。さらに増加する観光客の新規開拓のために、地域活性化人材派遣の重要性を指摘した。
一方、議員間での討論では国民健康保険税の改正案が反対意見を受けた。この件について、日本共産党の石部誠氏は、「税の引き上げは、現在の基金を活用して行うべきではない」と提言しており、議員たちの間で緊張感が漂った。
また、議員辞職勧告決議案に関する討論も行われた。川上修一議員に対する勧告については、有罪判決を受けた経緯を巡って議論が交錯した。討論の中で、多くの議員がこの件の重要性を認識しつつも、議会運営の在り方や今後の影響について懸念を示す声も上がった。この決議案は最終的に承認される結果となった。
さらに、市長の近藤隆則氏は議会の質疑応答を受けた後、地域課題について報告し、特に人口減少や地域活性化に向けた取組を強化していく意向を表明した。今後も引き続き市民サービスの充実を目指すと述べ、クローズ的な意見を書き連ねた。
このように、今回の定例市議会は多岐にわたる議案が上程され、地域や市民生活に密接に関連する重要な決議がなされる場となった。今後の高梁市の発展に向けた議論が続くことが浸透している。
次回の定例市議会は8月に予定されているという。