高梁市議会の一般質問で、金尾恭士議員がコロナ禍の市民生活や経済活動の現状について質問した。
村原幸司産業経済部長は、新型コロナウイルス感染症の影響による市民生活への支援や雇用維持の施策について言及。支援金の給付や雇用安定助成金の活用等、緩やかに回復傾向にあるとしつつも、今後の原油価格の高騰や新たな感染拡大が影響する可能性を示唆した。
続けて、金尾議員は市の中期財政見通しに関して、人口減少や景気低迷などによる地方税と交付税の見通しを質問した。北畑太一総務部長は、今後の一般財源が横ばい状態で安定する見込みを伝えつつ、税収を維持するための施策を継続する重要性を強調した。
また、学校園の安全対策について、金尾議員は最近の事故を引き合いにし、学校園の遊具点検の重要性を訴えた。小田幸伸教育長は、既存の点検体制に加え、必要であれば専門業者の助力を借りる必要があると返答した。
また、脱炭素宣言について赤木和久市民生活部長は発表し、他の自治体の事例を参考にしつつ、高梁市独自の施策を踏まえた宣言を検討中であると語った。若者の政治参加に関しては、近藤隆則市長が大学生による意見交換会や議会の開催へ積極的な姿勢を示した。
議会では、多岐にわたる質問が交わされ、市の今後の施策や課題について幅広い議論が展開された。特に、コロナ禍における経済回復、教育の安全対策、環境問題に対する施策について重点的に意識していく必要があることが強調された。