令和4年第5回高梁市議会が9月2日に開会した。議事では、今定例会の会期が本日から22日までの21日間と決定された。また、令和3年度の各会計の決算認定が行われる見込みで、特に新型コロナウイルス感染症の影響について詳細な報告があった。
市長の近藤隆則氏は、コロナ感染者数の増加を報告した。7月には182人、8月には過去最大の1,029人が確認されており、この影響で高齢者施設などでクラスターが発生していることが懸念されている。感染拡大防止策として、マスクの着用やワクチン接種の促進が市民に求められている。
次いで、令和3年度の各会計歳入歳出決算の認定が行われた。特に、一般会計は279億1,176万円の歳入を確保し、269億191万円の歳出を記録し、形式収支は10億985万円の黒字となっている。普通交付税の安定供給が重要視され、財政調整基金の充実が求められる。特定の歳出項目として、新型コロナ収束に向けた医療体制の充実が期待されている。
本議会では、さまざまな議案も上程されており、中でも高梁市立幼稚園条例の改正が注目されている。これは、少子化が進む中、幼稚園の再編成を目的としたものである。この改正により、高梁南幼稚園が来年度末をもって休園することが決まっている。
また、教育委員会からは、地元の教育環境向上を目的とした少人数学級の拡充を求める請願も提出されており、教育分野での市からの支援が焦点となっている。加えて、精神保健医療福祉の改善や、医療・介護・福祉業界で働く労働者の賃上げに関する請願も審議される予定だ。
議会はさらに、令和4年度の補正予算も提出され、特に新型コロナウイルスに関連する予算が含まれ、生活困窮者への自立支援金やワクチン接種体制確保のための経費が計上される。新たな経済・社会状況に対応するための政策が求められ、引き続き市民生活を守るための施策が実施されていく見通しである。