令和4年第4回高梁市議会定例会の一般質問が行われた。特に、防災ラジオの運用や地方創生臨時交付金の使用について重要な議論が交わされた。
防災ラジオについて、倉野嗣雄氏はその導入経緯を尋ねた。正木俊英政策監が、アナログ式無線の老朽化からデジタル化を避けた経緯と、最終的に防災ラジオが選ばれた理由を説明した。近藤隆則市長は、地域放送機能を活かし、今後の運用についても柔軟に検討する意向を示した。また、地域住民からの情報発信の重要性も強調された。地域情報として慶弔の放送も検討される必要があると指摘されたが、運用体制に課題が残ることも認識されている。
地方創生臨時交付金に関しては、倉野志雄氏がその使途について言及。北畑太一総務部長は、政府からの交付金で1億7,000万円の予算が組まれているとし、特に生活困窮者支援に焦点を当てる意義を示した。新型コロナや物価高騰への対策として、給食費補助、農業者への燃料・肥料支援としての実施も計画されている。
旧吹屋小学校の活用について、観光地としての機能が期待される中、川内野徳夫産業経済部長は、文化財の保護を重視しつつ、観光客向けのイベント等を通じての収益化への道筋を模索中であると述べた。特に、駐車場や食事場所の不足の問題についても言及され、観光地としての重要性が今回の議会で際立った。
このように、各議員の質問を通じて、高梁市の防災、地域活性化、観光振興の様々な取組みが議論されたことが印象的であった。市の運営について市民からの期待が寄せられている中、行政側でも今後の計画として、有効な対策を実施していく姿勢を示している。