令和3年第1回高梁市議会の定例会が、3月5日午前10時より開催された。
議会では、会期の決定や議案の上程が審議され、議案は75件提出された。議会運営委員会から、今定例会の会期は3月24日までの20日間とする旨が報告された。
今回上程された議案には、専決処分の承認を求める件や、高梁市情報通信基盤施設設置条例の一部改正、さらには多くの条例改正や新設提案が含まれている。これに関し、近藤 隆則市長が新年度施策について幅広く報告した。特に新型コロナウイルス感染症に関する情報や対策に重点を置き、ワクチン接種に向けたコールセンターの設置や、関連事業に対する予算配分について述べた。
特に新型コロナに関連する施策では、今後の感染対策の重要性を強調し、イベントや飲食時の注意喚起が必要であると提起された。近藤市長は、「市民の皆様の感染対策への協力に感謝し、引き続き注意深く行動することの重要性」を訴えた。ワクチン接種に関しても、市で用意したコールセンターを3月10日に開設し、円滑な接種が行えるよう準備を整えることを表明した。
また、議案では環境関連の取り組みや観光振興についても言及された。特に、新型コロナ関連の地域経済支援策が報告され、中小企業向けの支援金の支給実績が644件、7,250万円に達しているとのこと。加えて、地域商品券の配布状況も118万1,000万円の換金が行われ、地域経済の活性化に寄与している。
防災関連の施策についても、岡山県から公表された浸水想定区域図に基づく計画が示され、地域の意見を取り入れる形でのハザードマップ改定が議論されている。これにより地域住民が危険情報や避難所の位置を理解しやすい形で提供されるようにする方針が確認された。