令和2年第4回高梁市議会が開催され、市の重要な議案が上程され、多くの報告や意見が交わされた。特に今回は、コロナウイルスや豪雨災害の影響が大きな焦点となった。
午後からの会議では、令和元年度の各会計歳入歳出決算認定についての説明が行われた。市長の近藤隆則氏が述べたところによると、一般会計の歳入総額は264億4,334万円、歳出総額は253億2,425万円であり、結果として11億1,909万円の黒字となった。この数字は、平成30年度における豪雨災害の反映であり、前年と比べて歳入が10億2,437万円減少している。
また、健康保険成羽病院事業会計の決算認定も行われ、全体で4,534万8,537円の純損失が生じた。病院事務長の久保木英介氏は「外来患者と入院患者の状況を踏まえ、改革が必要である」と強調した。
議案の一つ、令和2年度の一般会計補正予算(第6号)において、市長からの提案がなされ、歳入歳出のそれぞれに16億473万8,000円を追加し、総額を300億6,750万1,000円とする内容であった。補正予算の主要な要素には、新型コロナウイルス感染拡大防止のための施策や豪雨による災害復旧のための経費が含まれている。
議会は請願の上程も行い、地方財政の充実及び教職員定数改善に関する意見が提起された。宮田好夫議員は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で教育現場は厳しい状況にある」とし、教育費の確保を求めた。これに対し議員たちからも様々な意見が出され、今後の議論の必要性が確認された。
なお、議案の質疑は今後26日以降に予定されており、効率的かつ効果的な運営が求められている。今回の議会において、災害復旧や新型コロナウイルスへの対応を含む多様な施策が議論されたことにより、市民生活への影響を考慮した検討がさらに進むことが期待されている。