令和6年第3回高梁市議会では、住民生活に密接に関連する各種の課題について議論が交わされた。特に注目されたのは、住宅リフォーム事業費補助金の受付状況である。市の予算である2,000万円が早々に到達したことから、約10件の申請があったが、希望者の増加に対して十分な受け入れ態勢が整っていなかったことが明らかとなった。
補助金制度は市民にとって極めて重要なもので、特に物価高が続く中で、住宅に関する修繕を行う意欲を喚起する役割を果たしている。その一方で、市では適切な期間にその補助金制度を広く周知する努力が求められている。広報たかはしにおいても、住宅リフォーム事業補助金に関する情報が明記されていなかったことが指摘され、今後の改善要望に繋がった。
また、公共交通に関する議論も盛況であり、高齢者や障害者へのバス料金の支援制度や便数の不足についても話し合われた。特に、公共交通の利用促進のために、特定の基準を持って運行されるデマンドバスへの関心が高まっている様子が伺えた。市内ではすでに乗合タクシーが導入されているが、その効果や利用状況についても引き続き評価が必要である。
さらには、高校魅力化推進プロジェクトチームについても言及され、高梁市独自の取り組みや地域活性化への意気込みが示された。教育当局は、学生数の減少に伴う学校の再配置に向けた計画を進めており、十分な地域の声を反映した施策を求められている。
ふるさと納税に関しても、寄附者が増えている一方で、寄附件数が目立って減少している実態があり、今後の対応が求められる。新たな返礼品の開拓を通じて寄附額を確保することが急務となっている。これにより、地域経済の活性化が期待されている。
最終的には、公共施設再配置方針が議論され、各施設の経営を持続するためのタイムスケジュールが重要視されることが確認された。各地域においては、計画的かつ円滑な進行が求められ、住民の声を反映させる努力が重要である。