令和元年第4回高梁市議会では、森上昌生議員や川上博司議員が高梁市が抱える様々な問題に対する調査を通じて現状の把握を行い、政策立案を目指しました。
特に注目を集めたのは、市の将来図というテーマや人口減少問題に関する議論です。森上昌生議員は、高梁市の人口が合併当初から減少を続け、さらなる衰退が懸念される中、具体的な数値による施策の重要性を強調しました。市長は、この議論を受けて、高梁市人口ビジョンを見直す必要性について述べました。
また、川上博司議員は食品ロスの削減に関する新たな法案の施行を受けて、地域での取り組み強化を求めました。この問題に関して、市は様々な支援活動を行っているものの、さらなる具体策が求められています。
特に目を引いたのは一般質問の中での防犯カメラ設置の提案でした。現在の高梁市内には十分な防犯カメラが設置されておらず、地域住民の安全を守るためにはその数を増やす必要があるとの意見が相次ぎました。これに対し市側は、追加設置の検討を進める旨を述べつつ、国や県との連携を強調しました。
また、学童保育に関しても大きな議題となりました。支援員の処遇改善に伴う保護者負担の見直しの必要性が示され、議員からも意見が寄せられました。市長は今後も安定した運営を図るために努力する意向を示し、多子世帯への減免策についても検討を進める考えを示しました。
内水排除対策についても議論がありました。昨年の豪雨による影響で浸水が続いた高梁市において、市は可動式ポンプの整備を進める意向を示しつつ、地域住民の協力も不可欠であると訴えました。新たな設備の導入と、既存の問題に対処すべく市は一丸となって努力する必要があるでしょう。
議会全体を通じて、具体的な施策や予算配分の見直しが求められる一方、住民との信頼関係を深め、地域の課題解決に向けた取り組みが要請されました。特に防犯や災害対策、さらには食品ロスの削減など、多岐にわたる課題について市民と協力をしながら進めて行く必要があるという認識が広まりました。