令和4年第8回高梁市議会での一般質問では、地域の治安や福祉、経済問題が重点的に議論された。特に、市民の安全に直結する防犯灯の整備状況に関する質疑が多く挙がった。
伊藤 泰樹君は、防犯灯の現状と課題について質問を行った。特に、中心市街地での暗い道路を指摘し、通学路における安全確保のための更なる対策を求めた。赤木 和久市民生活部長は、設置された防犯灯の数は合計3,151基に上るが、依然として暗い道が残っていることを認識し、地域のニーズに応じて改善を図る意向を示した。
さらに、学校給食制度の見直しも焦点となった。小田 幸伸教育長が給食の目的は子供の健康保持であり、その観点から充実した給食内容を提供していると説明した。しかし、給食費の高騰が懸念され、保護者に負担をかけないための継続的検討が必要とされる。
経済活動に関しては、物価高騰やエネルギー価格の高騰により、市内の中小企業が深刻な影響を受けていることが報告された。川内 野徳夫産業経済部長は、エネルギー価格高騰対策としての補助制度を説明し、併せて新規出店者への支援制度についても触れた。
病気療養者支援については、蛭田 俊幸健康福祉部長がリフィル処方箋制度の普及を図る必要性を強調。しかし、その効果的な運用には医療現場の連携が不可欠であるとの意見も出た。
住宅建築支援に関する質疑では、伊藤君が地域住民の住宅取得を支援する必要性を強調した。赤木市民生活部長は若者定住促進住宅助成金の拡充を発表し、地域の住宅政策の必要性を訴えた。
議会の中で各議員の提案と要望が交わされたが、特にこのような議論を通じて、市民が安心して暮らせる街づくりに向けた決意が示された。議会はこれからも市民の声を尊重し、政策の実現に向けた取り組みを続けていく意向である。
今後はこれらの課題や提言を基に、具体的な実施策が期待されている。