令和3年第1回高梁市議会では、様々な重要課題が議論された。特に注目されるのは、学童保育の現状とその改善策だ。市長の近藤隆則氏は、令和3年度の学童保育の募集状況について説明した。338人の申し込みがあり、前年よりも減少したものの、支援員は1名増加し、現状に応じた対応を続けていると述べた。学童保育の充実に向けては、支援員の資格保有率を向上させることがこの会期中、強調されたが、依然として課題が残る。
次に、新型コロナウイルスワクチン接種に関する議論が行われた。健康福祉部長の蛭田俊幸氏によると、高齢者のワクチン接種は最短で4月12日から開始される予定で、医療従事者を優先的に接種する方針がある。接種場所も地域の医療機関が協力し、高齢者が利用しやすい環境を整えるとしている。また、タクシーの補助制度が導入されるものの、往復の補助に対する意見もあり、検討が必要な課題として浮上している。
さらに、老朽空き家問題に関して、市民生活部長の赤木和久氏は、現在の空き家件数が1,096件で、そのうち167件が危険な状態にあると報告した。老朽化した空き家の適正管理に向けた施策を今後も進めつつ、地域社会との連携を重視している。
河川整備計画についても議論が展開された。政策監の乗松晃生氏は、高梁川の整備が進められている一方、支川の整備状況も重要であることを述べた。市長は、地域住民にとって安心や安全が確認できるよう、情報発信の重要性を強調し、迅速な行動をとる必要があると意識を示した。
最後に、公共交通の整備についても多様な視点から検討され、公共交通網の見直しと充実が求められている。公共交通だけに依存せず、民間の交通サービスや新たな交通手段の導入に関する議論も促進されている。