**高梁市議会での一般質問が行われ、市長と議員の間で様々な問題について議論が交わされた。特に、人口減少問題、定住対策、行財政改革に関する発言が多く聞かれた。**
最初に倉野嗣雄議員が高梁市の人口減少問題を取り上げた。近藤市長は、国勢調査に基づいて人口減少が深刻な問題であると認識していると述べた。さらに、転出理由として、買い物の利便性や交通の便の悪さが指摘され、地域の交通手段の見直しが急務であることが強調された。
次に、定住対策に関しても言及され、近藤市長は政策を通じて高梁市の魅力を広めたいと述べた。具体的には、保育園留学制度やオーダーメード住宅の推進が挙げられ、これらにより移住・定住を促進したいとの意向を示した。今後はPR活動の強化も必要であるとされ、地域内外への情報発信が重要視されている。
その後に行われた行財政改革について、金尾恭士議員が具体的な数値を示しながらの早急な施策実施を求めた。近藤市長は限られた財源を効率的に利用する必要があるとの認識を示し、今後の目標設定を行うことを約束した。また、高梁市は行財政改革の一環として、公共サービスのデジタル化や市民向けのサービス向上に向けた取り組みを行う必要があると述べた。
教育施策では、小学校での英語教育が進んでいることを受け、英検の合格率が49%であることが報告された。教育長は、生成AIなど新たな技術の活用が求められる中で、教育現場での利用方法を模索する必要があると指摘した。
さらに、観光施策について議論がなされた。観光庁のKPIに基づいた具体的な活動や効果測定が行われていない点について懸念が示された。市民参加を促進し、地域資源を活用した観光戦略の強化が求められる内容となった。特に、地域の歴史や文化を活かした観光資源の創出が期待されている。