高梁市議会において、公共交通の維持と発展に関する議論が行われた。
主要アジェンダの一つである公共交通について、12番の宮田好夫氏は、市内の生活福祉バスやふれあいタクシーの利用状況に言及し、その減少の要因について質問した。特に、利用者数が平成20年度の2万2,925人から令和3年度には1万6人へと大幅に減少した点を挙げ、これには人口減少や新型コロナウイルスの影響が大きいと分析される。赤木和久市民生活部長は利用者は令和3年度に4,844人であったことを説明し、「主な要因には、マイカー普及とコロナ禍の影響がある」と述べた。
次に、高梁市福祉移送サービスの充実がテーマとなった。福祉移送サービスは高齢者や障害者のための移動手段であり、令和3年度には4,350人が利用した。具体的には、こうしたサービスがどれだけの有効性を持ち、地域社会にどのように支援を行っているのかを分析することが求められる。蛭田俊幸健康福祉部長は、「透析医療を受ける方が全体の65%を占め、地域では増加傾向が見られる」と回答した。
また、高梁市タクシー利用助成制度についての報告も行われた。高梁市のタクシー利用助成制度は令和2年12月からの実証実験が始まっており、令和4年8月末時点で83名が登録していることが確認された。市民生活部長である赤木氏は、他基地自治体の状況と比較したが、「満足度は比較的高い」とも述べている。