令和3年第6回高梁市議会が開催され、一般質問を含む多岐にわたる議題が取り上げられた。特に交通安全、通学路、及び観光施策について市民の関心が高まっていることが伺えた。
石田芳生議員は、通学路の安全対策について具体的な事例を挙げながら質問した。岡山県および全国の交通事故を引き合いに出し、自らの身を守る意識の重要性を訴えた。教育長の小田幸伸氏は、学校での交通安全教育や地域の取り組みについて答弁し、教育現場での対策を強調した。
また、議員は通学路の改修についても言及し、高梁市通学路交通安全プログラムによる対応の進捗を追求。土木部長の大福範義氏は、通学路の危険性を認識しつつも、着実な対応をしていると述べた。特に通学路の改修工事は、地域の要望を考慮して緊急性を鑑みて進めているとのことで、この点に関しては理解を得られた。
観光施策においては、県道新見川上線の早急な改良が求められた。川上修一議員は、地域の産業としての重要性を指摘。近藤市長は、この路線が一刻も早く改良されることが地域の命綱だと述べ、県との連携や要望活動を進めていることを強調した。これに対する市の姿勢は、一貫して危険な道路を解消する意思を伺わせた。
特に、山田方谷の大河ドラマ化についても広がりが見られた。政策監の前野洋行氏は、前向きな進展と市民の協力が重要であると説明。また、知名度の向上と連携としての活動が重視されている。
さらに、野良猫についても多様な意見が交わされた。観光地としての成長を目指す中で、観光客の受け入れ態勢や出店の充実が求められている一方で、街内の野良猫としての難しい問題も指摘された。市側は管理と観光施設の整備が不可欠であると認識しており、時代の変化に柔軟に対応する必要性を示している。これらの課題に対する行政のアプローチが今後の重要な鍵となりそうだ。