令和3年第3回高梁市議会(臨時)が8月16日、開会した。
本日は有漢工業団地の売却やコロナ対策の補正予算が議題に上がる。今年の大雨による被害も取り上げられ、市長は注意喚起を行った。
まず、近藤隆則市長が議案の提案理由を述べた。有漢工業団地の売却先は名古屋の興和紡株式会社で、売却価格は8,571万262円である。市域内における産業振興を目的とする。
また、新型コロナウイルスワクチン接種を円滑に進めるため、一般会計補正予算が提案された。補正内容は歳入を9,900万円増加させ、総額255億4,128万7,000円となる予定である。これには接種費用も含まれる。
議会は2つの議案を一括で上程した後、質疑を行った。議案第86号に関す質疑では、小林重樹議員が売却地周辺の水害リスクを指摘した。村原幸司産業経済部長は、処分地の造成高さについて、10メートル以上との返答をし、後に訂正した。
続いて、議案第87号に関連する質疑では、川上博司議員が予防接種健康被害調査委員会の構成について質問した。蛭田俊幸健康福祉部長が、医師や市職員から構成されることを説明した。
この臨時会においては、両議案が全会一致で可決され、今後の協定調印に向けた準備が進められる。近藤市長は、議会での協議に感謝を表し、感染防止対策の徹底を促した。
高梁市は、今後も安全なワクチン接種を行い、地域産業の振興へと繋げていく方針である。次回は、9月3日に定例議会が予定されている。