令和4年第7回高梁市議会(臨時)が11月16日に開催され、議案第75号「令和4年度高梁市一般会計補正予算(第5号)」が可決された。
今回は、物価高騰に対する具体的な支援策が発表されたことが注目される。
この補正予算による歳入歳出それぞれの増額は1億4,228万5,000円であり、合計265億4,812万2,000円となる。また、給付金や支援金の支給対象等に関する詳細が報告された。
市長の近藤隆則氏は、提案理由の説明のなかで、「エネルギー・食料品の価格高騰に影響を受けた子育て世帯を支援するため18歳以下の子供がいる世帯に対し子供1人当たり1万円を支給する」と強調した。さらに、農業や中小企業への支援も盛り込まれており、農家にはその経営負担を軽減するために補助金が提供される。
議案質疑では、出席議員それぞれが予算の内容やその実効性について熱心に意見を交わした。
議員の金尾恭士氏は「新型コロナの影響で脆弱になった市民生活をどう支えられるかが重要だ」とし、また「観光や交通政策がどれほどの効果を持つか詳細な報告が必要である」と述べた。
特に議案第75号においては、物価高騰への対策として迅速な制度設計と市民への周知徹底が求められる。
また、視察に参加した議員からは「高梁市の宿泊施設への経済効果を実現するには、業者の創意工夫が試される」との指摘もあり、観光業支援が促進されることに期待が寄せられている。
討論の末、全議案が原案通り可決され、市長も市議会への謝意を表明した。今後の定例市議会は12月2日が予定されている。