令和3年6月11日、高梁市議会の第2回定例会が開会した。
本定例会では、会期の決定、報告、議案の上程など様々な議題が審議される予定である。特に、約20日間の会期が設定されたことが注目されている。これは議会運営委員会での協議を受けた結果、早期の審議を促進するための措置であることが強調された。
宮田好夫議員は、今回の会期に関する議会運営委員会の報告を行い、今定例会では、報告5件、議案7件、請願1件、陳情1件が提案されることを紹介した。
この中で、特筆すべきは新型コロナウイルス感染症対策に関連する議案である。「高梁市手数料条例の一部を改正する条例」では、デジタル社会の形成を目的とした改正が行われるとのこと。これについては、議員からの具体的な質疑が予想されている。
さらには、「高梁市心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例」にも焦点が当てられ、所得制限等の改正が検討されている。近藤隆則市長はその重要性を強調し、地域の福祉向上に向けた取組みについても意見を述べた。
また、66歳以上の医療費窓口負担軽減を求める請願が提出され、高齢者にとって深刻な問題が浮き彫りにされている。これに対して市民からも様々な声が寄せられ、今後の議論が注目される。
市の防災対策も重要なテーマとなり、6月13日に予定されている大規模水害対策訓練についても言及された。緊急時に備えた体制のさらなる強化が求められている。
この他にも今年度の新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況、マイナンバーカードの普及促進についても報告があり、市民生活の向上を図るための多角的な施策が打ち出される見通しである。本定例会は政策決定の重要な場となるため、議員各位の真摯な議論が期待される。