令和4年第4回高梁市議会の会議が令和4年6月20日に開催され、重要な議案が審議されました。
議会では特に「工事請負契約の締結」についての議案第65号が主な焦点となりました。市長の近藤隆則氏は、ケーブルテレビ網の光化整備工事のための契約について説明し、開会早々から議員の注目を集めました。
「工事契約の金額は約2億8,490万円であり、この契約により地域における情報化サービスの充実を図ることが期待されます」と近藤市長は述べました。この契約の相手方は株式会社中電工高梁営業所であり、契約の工期は令和5年3月31日までとなっています。工事の目的は、災害時における情報提供の安定性を確保し、住民サービスの向上を図ることです。
次に、質疑では金尾恭士議員が定住促進対策事業の繰越しの理由について尋ねました。この件に関して赤木和久市民生活部長は、新築家屋の建設は工期が長くなるため、昨年度の申請数に基づき繰越しを行うとの説明をしました。具体的には、若者向けの住宅助成306件の申請のうち、17件の繰越しが行われたとされています。
また、伊藤泰樹議員は高梁市愛辰こども基金条例について意見を述べ、寄附者の意向に基づく活用法の明確化を要求しました。この基金は子供の貧困への対策や文化活動への支援を目的としていることが説明され、他の基金との使い分けにも触れました。
報告第3号の質疑では、落合の雨水ポンプ場についても議論が交わされました。森和之議員が水位制限や河川協議に関する協議が遅れている原因を尋ね、妹尾英利土木部長は「計画改定に伴い、協議が必要である」と強調しました。
さらに、川上修一議員は土地開発公社の解散について質問しました。北畑太一総務部長は、公共事業の減少や経費の問題から解散に至ったことを説明し、今後は土地開発基金等を用いる方針であることを述べました。
今回の定例会での議案は各常任委員会に付託され、最終的な決定は今後の財政審議によってなされる予定です。議会は28日に行われる次会において、これらの議案についての質疑、討論、採決等を実施することを予定しています。