高梁市議会は令和4年第8回12月定例会を開催し、新たな議会運営や議員定数の見直しが議論された。
会議は午前10時に開かれ、16名の議員が出席した。議題に挙げられた事項の中で、特に議員定数の改正が注目を集めた。提案された乙議案第5号は現行の議員定数を18名から16名に削減するもので、過去2年間の検討を経て提出された。
宮田公人君は議案の提案理由を説明し、議員定数を見直す必要性を訴えた。定数削減は市民に選択肢を与えるための重要な施策とされ、市議会の活性化にもつながる期待が寄せられていた。また、少子化に伴う人口減少を背景に、議員数の適正化が求められる中での提案である。
ほかの議員も参画し、討論が行われた。反対意見も寄せられ、石部誠君は定数削減を「無投票選挙の現状を改善するための方策」と強調しつつも、議論の過程を無視することに警鐘を鳴らした。石井聡美君や伊藤泰樹君は賛成の意を示し、逆に定数削減による議会機能の向上を主張した。
最終的に議案は採決にかけられ、賛成多数で可決されることとなった。この結果、高梁市議会は、今後の市議会運営に関して新たな体制に移行することが決まった。
また、委員長報告では伊藤泰樹君が総務文教委員会の成果を発表し、審査案件の全員一致による可決を報告した。石井聡美君や森上昌生君もそれぞれの委員会の審査結果を報告し、一定の合意形成が見られる。
結論として、議会は市民生活に関わる重要な案件に対して透明性と公正さを求める意識が強まっていることが浮き彫りになり、今後の高梁市政運営における指針となることが期待される。