令和2年第1回高梁市議会において、新型コロナウイルス感染症に関する危機管理と市の運営に関する重要な議題が討議された。
特に、議員の石井 聡美氏が新型コロナウイルスに関する市の予防体制を質問した。市長部局の宮本 健二健康福祉部長は、庁舎内での消毒やマスク配布、BCP(業務継続計画)の策定状況について報告。具体的には、庁舎入り口に消毒用アルコールやマスクを配置し、職員に手洗いやマスク着用を徹底していると述べた。
また、石井氏は万が一市内で感染者が出た場合の体制についても言及。宮本部長は、県が公表した後に市民に周知する方針を示した。他にも教育現場の防疫体制や、成羽病院の対応についても情報が共有された。特に、教育長の小田 幸伸氏は、現在の学校の休校措置を国と県の指示に基づいて決定していることを強調し、感染拡大防止の重要性を訴えた。
次に、次期総合計画についての議論も行われた。石井氏は、前回の総合計画からの変更点や整合性について質問。前野 洋行政策監は、新たな総合戦略に基づく目標とその達成手段について説明した。関係者の意見を取り入れながら、目標数値の設定を行うことが求められている。
また、配食サービスの利用者負担金の値上げが議題となった。宮本部長は、28年間値上げをしていなかったことから、値上げが必要であると説明したが、議員からは段階的な引き上げの提案がされた。今後の市民の利用状況に影響を及ぼすことが懸念され、各議員は利用者への配慮を求めた。
高梁市の水害対策についても意見が交わされた。特に、河川整備計画の進捗状況としゅんせつの必要性が指摘され、この件に関する市の取り組みが重要視された。市長は、高梁市が直面する問題に対して、地元の災害に対する取り組みを強調した。