令和3年第4回高梁市議会は9月14日に開かれ、大きな関心が集まっていたのは、令和3年度高梁市一般会計補正予算(第6号)の提案である。
今回の補正予算は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業及び個人事業主への支援を目的として、歳入歳出それぞれ3,845万円を追加し、総額を267億5,293万7,000円とするものである。支援金は法人には20万円、個人事業主には10万円を支給される予定であり、近藤市長は「市内中小企業の事業継続や雇用維持を支援するものである」と強調した。
また、補正予算に関連して議案第94号の令和3年度高梁市特別養護老人ホーム特別会計補正予算(第1号)も上程された。こちらは、特別養護老人ホーム鶴寿荘の老朽化した非常用自家発電設備の更新に関するもので、歳入歳出それぞれ1,343万1,000円を追加するものである。
一方、健全化判断比率報告書の提出を受け、金尾恭士市議は「実質公債費比率が12.5%、将来負担比率が76.5%と非常に高い」と指摘。また、今後の財政運営について不安を表明した。
このほか、委員会付託として、その影響を考慮したさまざまな議案や請願も併せて検討される予定であり、議会の動向が注目される。特に、各議員からは地域施設の維持管理や、公共交通の充実、さらには地域経済の活性化に向けた具体的な対策について言及される場面も見受けられた。
このように、高梁市の議会は地域社会が抱える課題に対して、具体的な対策を模索しており、今後の実施に関する議論が進むとともに、住民生活の向上を目指した取り組みが期待される。