令和5年5月23日、令和5年第2回高梁市議会(臨時)が開会され、初めての議事を執り行った。
定足数を達成し、開会あいさつを行った議長の石田芳生君は、その後の議事日程を確認した。
日程には、会議録署名議員の指名、会期の決定、議案の上程等が含まれていた。
今回の最大の焦点である議案第53号、令和5年度一般会計補正予算(第2号)につき、市長の近藤隆則君が提案理由を説明した。
市長は、松原町陣山での豪雨による被害状況や、その後の復旧活動に関する報告を行い、「現在、140件の復旧工事が必要な状況である」と述べた。
特に、低所得世帯への給付金以外にも、復旧作業の重要性が強調された。
この議案には、国からの補助金を活用し、特に家計への影響が多大な低所得世帯向けに1世帯当たり3万円を支給する内容が盛り込まれている。
補正予算により、284億1,897万5,000円という歳入歳出予算の総額が計上される。
質疑では、議員からもさまざまな意見が上がった。
伊藤泰樹君は、「職員手当の予算は、通常業務でカバーできないのではないか」と指摘し、必要性について説明を求めた。
一方、森和之君は「この状況で委託料がこれだけかかる理由を教えて欲しい」と質問し、追加の回答を引き出した。
続いて、委員会付託と付託案件の上程が行われ、総務文教委員長の伊藤泰樹君と市民生活委員長の森上昌生君から報告が行われた。
双方の委員会は、議案を原案通り可決すべきとの一致した報告を行った。
また、重要な案件として、川上修一議員に対する辞職勧告決議についても議論が展開された。
「川上議員は、銃刀法違反の有罪が認定されたことから、公職にふさわしくない」とする意見が相次いだ。
議案の内容や、議員の責任の重さに対する議論は、長時間にわたり続いた。
結果、川上議員の辞職勧告決議案は可決され、高梁市議会の品位を保つ決定がなされた。
議会の最後には、市長からの閉会挨拶があり、次回の定例市議会の日程なども報告された。
開会挨拶から閉会まで、議員の議論と意見交換が続く中で今後の課題が浮き彫りになっている。