令和5年第3回高梁市議会が6月9日に開会した。議長の石田芳生氏は、出席議員17名で定足数が満たされていることを確認し、議事を開始した。
議事日程に従って、最初に会議録署名議員が指名された。伊藤泰樹氏と石部誠氏が選出され、会議の運営が円滑に進められることが期待される。
次に、宮田好夫議員が出席者に向けて、6月30日までの22日間の会期を含む議会運営委員会の協議内容を報告した。今議会では、市長から送付された計12件の案件が取り扱われ、市議会全体の円滑な審議が求められる。
提案されている議案は多岐に及び、高梁市の財政、教育、消防、福祉業務等の重要案件等が含まれている。特に、令和5年度の一般会計補正予算第3号や、消防及び教育関連の条例改正が挙げられる。これにより、地域住民に対する各種サービスの充実が図られることが強調された。
さらに、特に注目されるのは、子育て世帯への支援。この支援策には、物価高騰に対応した給付金や、子供の教育関連の制度が含まれ、地域活性化の一環として重要視されている。市長の近藤隆則氏は、この施策を通じて「経済的支援の必要性が高まっている昨今、少しでも生活の助けにしていきたい」と述べた。
議会では、また、井原市議会との視察報告も行われた。これにより、他市の議会構成や運営手法を学ぶことで、高梁市議会の改革に役立てる姿勢が伺える。","今回は、その取り組みをしっかり積み上げていきたいと思います」と強調した。
1件目の請願では、心身障害者医療費助成制度の精神障がい者への適用が求められた。これは、岡山市などの実施例を参照し、高梁市でも早急に適用を進めるべきとの意見が述べられた。議会からの支持が期待されるところである。
議会は次回、6月16日に通告による一般質問が予定されており、議員は市民の意見や要望を聴取し、今後の運営方針を検討していく。
何かと多忙の中での議会運営ではあるが、各議員が市民の代表としてしっかりとした議論を重ね、より良い高梁市の実現を目指していくことが求められる。