令和2年第4回高梁市議会が9月8日に開かれました。
この日は午後10時から議事が開始され、議題として委員会付託案件の上程や委員長報告が行われました。出席議員は17名であり、定足数に達したことから会議が成立しました。各委員長による報告では、それぞれの委員会で審査された案件の内容と結果が詳述されました。
総務文教委員会の倉野 嗣雄氏は、今定例会に付託された案件として認定1件、議案6件、請願2件の計9件が審査されたと報告しました。特に「地方財政の充実・強化を求める請願書」については全員一致で採択されたと述べています。また、教職員定数改善に関する請願は継続審査とされました。
産業経済委員会の森田 仲一氏も同様に、認定2件、議案2件の計4件が審査されたことを説明しました。水道事業特別会計決算の認定は賛成多数で通過したものの、委員から水道料金引き上げに対する反対意見も寄せられました。
市民生活委員会の黒川 康司氏は、認定2件、議案6件について報告しました。特にマイナンバーに関連する決算の問題点が指摘され、市民の負担増を懸念する意見もありました。これらの報告後、質疑が行われ、特に活発な議論が展開されました。
討論では、日本共産党の石部 誠氏が、各議案について反対意見及び賛成意見を述べました。その中で、生活環境における問題点と市民サービスの低下を懸念し、税金の使い方に対する批判が強調されました。その他の議員も市民生活の向上に向けた意見を述べるなど、活発な討論が行われました。
採決の結果、認定議案や補正予算、請願書が原案通り承認されました。また、新型コロナウイルスの影響を受けた地方税財源の充実確保を求める意見書が提出され、全会一致で可決されました。
最後に近藤 隆則市長は、議会の成果を評価し、未来の高梁市のためにさらなる努力を表明した後、全ての案件の審議が終了したことを報告し、閉会の挨拶を行いました。この会議は市民の生活や経済支援に留意しつつ、次期総合計画の策定に向けた重要な意思決定の場となりました。