2月28日、岡山市議会は第3日目の本会議を開会した。議題には、新型コロナウイルスへの対応や、岡山市のあり方を巡る重要な質問が挙がった。
大森雅夫市長は、新型コロナウイルス感染症に対する岡山市の対応について言及した。市長は、全国の小中学校に対し3月2日から春休みまでの休校要請に基づき、市内の学校も同様の措置をとることを発表した。卒業式や修了式は規模を縮小して実施する方針で、働く保護者への学童クラブ開設にも配慮した対応を行うと述べた。
続いて、自由民主党岡山政隆会の川本浩一郎議員は、岡山市における人口減少の問題を指摘した。彼は、岡山市がこれまでの人口増を維持してきたが、今は減少局面に入ったとの認識を示し、地域の魅力を高める必要性を強調した。この点において市長は、岡山市を幸福度の高い社会にするため、様々な政策を総動員する方針を述べた。
また、川本議員は、児童福祉や教育に関する施策の拡充を訴えた。大森市長はこれに対して、待機児童や教育の質向上に向けた取り組みを続けると強調した。具体的には、保育士の待遇改善を進め、質の高い教育環境の整備に努めることを目指しているとのことだ。
さらに、コミュニティハウスの整備が議題に上がる中、地域の連帯感を高める施策の必要性も提起された。岡山市では、設置が始まってから数十年が経過したコミュニティハウスの劣化に対し、改修が急務であると指摘があった。
最後に、岡山市の財政健全化などに関する言及もあった。市長は経済界との連携を強調し、人材の確保や公共投資の適切な配分が鍵になると語った。市民を守るため、あらゆる施策を講じていく姿勢が見受けられた。
今後、岡山市は新型コロナウイルス感染症への対応はもちろん、長期視点での地域活性化や福祉施策を進めていく必要がある。議論の行方が注目される中、次回の本会議は3月4日に予定されている。