備前市議会は、令和6年6月5日に行われた定例会で、様々な議案の審議を実施した。
主な議題の一つとして、「令和6年度備前市一般会計補正予算(第2号)」が提案された。
吉村武司市長が提案理由を説明した。
まず、歳入においては、物価高騰対応支援のための給付金やふるさと納税寄付金の増加が強調された。
歳出項目では、地元出身メジャーリーガー山本選手の応援ツアーに関連する事業費の増額も含まれている。
この応援ツアーについては、反対意見が多く寄せられた。
例えば、中西裕康議員は、今回の観戦ツアー企画に対し、税金利用による不公平感を指摘した。
その上で、夢を語らせ、少人数に絞った支援の方がより意味があると主張した。
また、青山孝樹議員は、ツアーの引率者人数の少なさや適切な安全管理が懸念されると述べた。
市議は、税金の使い道に対する市民の理解が得られないとし、その財源の使用について慎重な姿勢が求められるとしている。
議論を経て、予算決算審査委員会は議案第57号を可決し、原案が承認されたが、修正動議は否決され、問題点は引き続き残ることになった。
有志からは市民生活に直接関わる支援を優先すべきとの声も上がっている。
市長や議会は今後、応援ツアーを見直す必要があるかもしれない。
また、教育や福祉に関わる補正予算の項目もあり、地域住民の福祉向上に向けた取り組みが議論されている。
今後の動向に注目が集まる。