令和4年2月の岡山市議会では、令和4年度の一般会計予算などが審議された。
この中で特に注目されたのは、岡山市の一般会計予算で、総額は約600億円にのぼると見込まれている。
議会では、委員から健全かつ持続可能な財政運営について慎重な議論が展開された。
「コロナ禍での財政支出が続く中で、岡山芸術創造劇場や路面電車乗り入れなどの大規模事業を進めるための財源確保が重要」との意見が出された。
その中で、予算に対して様々な意見が出た。場所によっては地域の活性化が見られる一方で、官民連携のアプローチがより必要とされるという意見があった。「地域の皆様はもっと職員が訪問して意見を聞くことを望んでいる」との声もあり、地域の実態把握を目的としたアンケート調査の実施が提案された。
また、同じ予算案の中で、岡山市の子ども医療費助成に関する議論も行われた。保護者の経済的負担を軽減するため、今後の助成のあり方について委員から意見が寄せられた。「無料化の対象年齢の拡大が全国的な流れになっていることを考慮し、支援策を検討してほしい」との要望もあった。
さらに、予算に関連するとして、路面電車乗り入れ事業についても意見が交わされた。この事業は当初の予算から大幅に増加していることが指摘され、「市民の負担を軽減しつつ進めるべきだ」との意見が出た。一方で「より良い公共交通を目指すことは必要なことだ」との意見が併存し、交通インフラの整備が必要であるとする認識が共有された。
岡山市の文化芸術振興に関しても審議があった。「文化芸術基本条例を制定し、地域文化の振興に一層貢献したい」との方針が示され、そのために市民やアーティストとの意見交換を進める意向が表明される場面もあった。