令和3年11月定例岡山市議会が開催され、様々な議題が取り上げられた。
この日の個人質問では、特に防災・減災対策への意識が高まる中、岡崎隆議員が大森市長を相手に具体的な施策に焦点を当てて質問を行った。
岡崎議員は、昨年土砂災害が発生した地域を想定し、「岡山市逃げ遅れゼロを目指す防災戦略」に基づく避難訓練について触れた。特に千種学区で実施された訓練が、避難行動の実効性を確認する機会であったとし、さらなる地域力の強化を訴えた。これに対し、荒木昭彦危機管理監は、「この取組を通じて地域の防災意識が強化された」と述べた。
また、岡崎議員は公園の管理についても質問を行った。古くなった遊具の取り扱いや安全対策について尋ねた。平澤重之都市整備局都市・交通・公園担当局長は、遊具設置公園が約1,200か所、遊具の総数約4,300基であることを示し、安全確保に努めていると強調した。さらに、古い遊具の交換や改修について具体的な取り組みを約束し、市民が安心して利用できる公園整備の必要性を訴えた。
通学路の安全性についても重点が置かれた。岡崎議員は、登下校時に発生する交通事故を取り上げ、「時間によって変化する交通環境を考慮した対策が必要」と求めた。教育長の菅野和良氏は、警察と協力し、全小中学校を点検に行っていることを伝えた。
さらに、コウノトリの飛来や埋立行為の規制についても話題になった。特に、コウノトリについては官民が連携し、その環境を守る必要性が強調された。市長は、環境保護活動にも関与いただき、市民と共に自然を守る姿勢を示した。
公開された情報には、「岡山市は適切なデータをもとに市民に透明性のある情報提供を行っている」との確認があった。市民生活局の近藤康彦局長は、話題になった香害について、消費生活センターでの啓発ポスターの掲示などを強調し、今後の取り組みとしても、広報活動を強化する方針を示した。
このように、今定例会では、市民の声を通した様々な議題が議論されており、より良い地域づくりに向けた方向性が示されている。全体を通し、議員たちの意識の高さと市としての対策の必要性が改めて浮き彫りとなった。今後も、具体的な施策を伴った議論が求められる。