令和元年6月定例岡山市議会が開会した。
議題には49件の議案が含まれ、代表質問が行われた。
特に注目されたのは、自由民主党岡山政隆会の東原透議員による災害への備えや経済の活性化に関する質問である。あいにくの状況下においても、市長は市民が安心・安全に暮らせる施策について真摯に答弁した。
東原議員は、災害時の自主防災組織について具体的な質問を展開し、「自主防災組織の結成が進んでいると聞くが、連合町内会との役割分担はどのようになっているのか」と問いかけた。市長の大森雅夫氏は、「単位町内会による共助の重要性を認識しており、今後も結成を進めていく所存である」と強調した。
また、経済のまちづくりについても質問が相次いでおり、企業誘致やスタートアップ支援の重要性が指摘された。市は、企業誘致件数が平成29年から平成30年で順調に推移していることを報告し、更なる施策充実に向けて取り組む意思を示した。
さらに、東原議員は「地域資源を活用した観光振興こそが岡山市の未来に繋がる」との観点から、桃太郎伝説や市内の歴史遺産を紹介しながら、観光産業の振興策を追求する必要性を説いた。市長も同意し、「多くの市民に自らの街の資源を再認識してもらうよう働きかける」と述べた。
ただし、懸念される点も多い。岡山市における人口減少や少子高齢化は深刻な社会問題であり、「未来に希望を繋げる施策が必要」との発言もあった。今後、岡山市が国の政策に従い、特に若い世代が安心して生活できる環境を整えることが求められている框組である。東原議員は、同会議における市民の声を市政に反映する旨を強く訴えた。
当日の質疑応答は、各議員の熱心な取り組みと市長や各局長の真摯な受け答えが印象的で、議会運営の積極的な姿勢が伺えた。次回は、さらに具体的な議案が検討される予定であり、今後の進展が注目されている。