令和２年５月１２日、岡山市議会が臨時会を開催した。
会議では市長の大森雅夫氏が新型コロナウイルス対策を中心に議案を提案し、重要な補正予算が議論された。
今回の臨時会での主要な内容としては、一般会計の補正予算に関する議案である。
大森市長は、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市民生活及び地域経済の支援策を強調した。
補正予算案は、新型コロナ関連で777億3,700万円余の増額を予定している。
市長は、「感染拡大の防止と早期収束に向け、全力で取り組む」と述べた。
具体的な施策には、感染症相談窓口の増員や、学校及び社会福祉施設に必要なマスクや防護具の調達が含まれている。
また、国の経済対策に呼応した特別定額給付金として、一律10万円の給付を実施することも報告された。
中小企業への支援としても迅速な対策が必要であるとし、利子補給の増額を計画している。
特に、雇用の維持を狙った施策の強化が求められた。
さらに、委員会での審査では、特別給付金の支給スケジュールについても言及され、申請方法や支給開始日が説明された。
市民にとってのハードルを下げるため、分かりやすい申請書の作成も進められている。
議会は、一般会計の補正予算や各特別会計に関する議案を全会一致で可決し、特別委員会の設置も決定した。
新型コロナウイルス対策調査特別委員会は、感染症の状況や市の対策を調査することを目的としている。
議会では、「市民の生活と健康を守るために、必要な施策を迅速に実施することが市の責任だ」との意識を強く示した。
これにより、岡山市は新型コロナウイルス対策を一層進めていく考えである。