令和5年2月27日、岡山市議会は第6日目の定例会を開いた。議題には、令和5年度一般会計予算を中心とする多くの議案が含まれており、各議員からの質問が相次いだ。
藤原哲之議員(自民党岡山政隆会)は、コロナウイルス感染症に関する政府及び県の方針に疑問を呈した。特に、卒業式がノーマスクで実施されるとされており、この決定に対し「性急過ぎる」と批判。
議員は、また岡山市の農業施策についても言及。防災重点ため池の整備状況や米価下落、肥料高騰に対する支援策についても問及した。大森雅夫市長は、農業後継者の確保や新規就農を促進する施策について述べ、今年度設置された岡山市就農サポートセンターの役割を強調した。
さらに、岡山市の防災施策においては、国の政策に依拠した耐震補強事業の進捗状況が説明され、特に締切り堤防の耐震補強については、予定通り進められていると報告された。また、岡山市の消防団についても新たな条例改正が提案され、昼間勤務する人々を入団対象にすることで団員数の増加を期待しているとした。
教育施策に関する議論も活発に行われた。特に、不登校対策や防犯カメラの設置状況、少人数学級の進め方について具体的な提案がなされ、教育長も各施策の現状について答弁した。不登校問題や防犯の重要性を改めて認識し、地域住民と学校の連携が大切であると強調された。
最後に、岡山市の特別支援教育や地域におけるスポーツ振興についても議論が交わされた。特に、引退したプロ選手が部活動で指導することが地域にどのような影響を与えるかが焦点となり、教育委員会は指導者確保に向けた具体的課題に対処する方針を述べた。