令和4年2月定例岡山市議会で、新型コロナウイルス対策や観光誘客についての著しい議論が展開された。
会議は午前10時に始まり、自由民主党岡山市議団の松田隆之議員が代表質問を行った。議員は新型コロナウイルス感染症への対応を強調し、特にオミクロン株の感染拡大に対する市民の健康を守るための施策を求めた。
また、松田議員は岡山市のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進についても言及した。大森雅夫市長は、デジタル田園都市国家構想に基づき、地域の活性化を図るとともに、中小企業や農業のデジタル化を支援していくと答えた。さらに、AI技術を活用して業務の効率化を進め、住民の利便性向上を目指すことを強調した。
特に、観光振興策では、岡山デスティネーションキャンペーンや様々な文化イベントが重要視されている。2022年には岡山芸術交流が予定され、地域への観光誘客が期待されている。市は、来訪者数を増やすための施策をさらに強化する方針を示した。
さらに、議会では地域の安全保障についても議論が行われた。近年の自然災害の増加を受けて、防災や減災に向けた地域防災計画の改定が求められており、特に自主防災組織の結成を促進する方針が説明された。具体的には、災害リスクの高い地域の避難計画を整備し、特に支援が必要な住民に対する具体的な支援策が話し合われた。
議会ではまた、鳥獣害対策や空き家問題についても取り上げられた。鳥獣害については、捕獲数と生息数に関する調査が行われ、今後の支援方針を明らかにしていく必要があるとされた。
市は、空き家の利活用を進めるため、多様な対策を講じていく意向を示し、地域の住民の声を反映させることが重要であると強調した。