令和元年6月14日、岡山市議会は6月定例会を開催した。議事では代表質問が行われ、複数の重要な議案が提出された。特に令和元年度の一般会計補正予算や下水道事業会計補正予算に関しては大きな関心が寄せられた。
自由民主党岡山市議団の成本俊一議員は、まず岡山市の人口増加と発展に向けた提言を行い、100万人都市の実現を目指す姿勢を示した。市長の大森雅夫氏は「人口減少が課題」としつつも、岡山市の持つポテンシャルについて言及し、安定した経済基盤の強化を訴えた。
また、議会では幼児教育・保育無償化の準備についても議論が行われ、無償化による岡山市の負担額は約5億3,800万円になる見通しが示された。さらに、保育士の賃金上乗せについても話題に上がり、必要な支援策を講じることが求められた。
加えて、災害対策に関しても強調された。昨年の豪雨災害の反省から、ハード対策やソフト対策の推進が求められた。土のうの配布や事前放流計画の策定など、積極的な取り組みが必要とされ、特に積雪時や台風シーズンに向けた備えの重要性が語られた。
また、新たに設置される路面電車の乗り入れについても議論され、交通渋滞の影響を懸念する声が上がった。市民の意見を反映させるためにもテスト運行の実施も視野に入れた検討が必要であるとされ、実証実験の要望が続出した。
この日程には多数の重要議案が並び、市行政のあり方に対する熱い議論が展開された。各議員からの質問に対し、市長及び各局長が的確な回答を行い、さらなる市民サービス向上に努める意向を示した。