令和2年6月定例岡山市議会が開かれ、新型コロナウイルス感染症の影響やその対策が主な焦点となっている。
特に竹之内議員は,デジタルシフトの必要性を指摘し,テレワーク,オンライン診療、オンライン授業などの推進について詳しく述べた。
竹之内議員は、コロナ禍において自治体のテレワーク導入が進んでいない現状を懸念し、特に岡山市では導入が遅れていると指摘。総務省の調査によると、全国平均の3%に対して、岡山市はこの課題に取り組む必要があると強調した。また、オンライン診療については,市立病院が制度上の課題を抱えている現状を示し、国の推進方針に反して市内医療機関の導入が及ばない点についても意見を述べる。
一方、大森市長は、「デジタルシフトに取り組む必要があるが、各論の議論が重要」と強調し、人材確保の必要性にも言及。第6次総合計画との整合性を図りながら、地域との協力を通じて、ICT人材の確保に取り組む考えを示した。有事の際には、テレワークの重要性が再確認され、平時においても意識を向けることが求められているようだ。
また、議会ではオンライン教育の推進が検討され、特にGIGAスクール構想が進行中である。市として,教師の教育支援を強化しながら,オンライン授業の質を高める方策を講じる必要があると考えられる。教育委員会は,当面,学校教育に対する研修を強化するなどの支援を行っています。さらに,高齢者や障害者の方々への対策としても,身体的距離を意識したオンラインサポートの重要性が説かれた。
災害対策について,平元道隆議員は,基盤的防災情報流通ネットワークの活用を推進すべきであると提案した。このネットワークにより、リアルタイムでの情報共有や災害時の行動が円滑になることに期待を寄せる。また,無電柱化推進計画に関しては,緊急輸送道路を優先的に整備し、通学路の安全確保にも取り組むべきとの意見が出された。
平元議員は,災害発生時の情報収集や応急処置に関する現場での情報を適切に共有する体制も整えておく必要があると考えており、ドローンの導入など現場技術の活用に期待を寄せている。