令和2年9月定例岡山市議会が開かれた。市会議員は、補正予算や特定の条例案について活発な質疑を展開した。
特に注目を集めたのが岡山市の学校給食に関する方針についての質問である。日本共産党市議団の竹永光恵議員が、岡山学校給食センターの建て替え問題を提起した。地域の教育環境の変化に伴い、給食センターを今の規模で建て替えることが適切か疑問を提示した。竹永議員は、「センターの集約化が進められていますが、地域の声を反映させずに進めるべきではない」と強調した。
これに対し、岡山市の菅野和良教育長は、効率的な教育資源の運用が求められる中で、「岡山給食センターの移転建て替えを進め、全中学校での給食のセンター集約化はやむを得ない」と述べている。さらに竹永議員が、学校給食の食育としての重要性を問うと、教育長は「効率的な運営を維持しながら、質の高い食育を実現する」と応じた。
続いて竹永議員は、市立保育園と幼稚園のこども園化について言及した。待機児童数の増加を受けて、公共保育の形を見直す必要性を指摘。「民営化が進む中で、どのようにして安定した教育環境を市民に提供するか、根本的な見直しが必要である」と述べた。
また、岡山市の歴史的な火葬場整備の進捗状況についても発言された。藤間裕士議員は、「瀬戸内市との共同火葬場整備が続いている中で、市民の透明性確保に向けた情報提供が求められる」と指摘した。特に火葬場の建設費がどう分担されるか、明確な報告を求めた。
今後、岡山市では、地域のニーズに基づいた公共サービスの構築が求められそうである。議員たちは一丸となって市民の声を反映した施策の実現に向け、多様な問題に取り組む姿勢を貫いていく必要がある。今後の議論の展開に期待が高まる。