令和2年9月定例岡山市議会が開会した。
この議会では、岡山市の様々な重要事項が審議されている。
議会は、会期を9月24日までの24日間と決定した。議長の浦上雅彦氏は、この決定後に報告事項として、市長からの経営状況説明書の提出があったことを伝えた。
報告事項の中には、地方独立行政法人岡山市立総合医療センターの業務実績評価や、債権の放棄に関する案件が含まれている。特に、大森雅夫市長は報第34号の説明の際、令和元年度に放棄した債権についての詳細を明らかにした。各種事故に対する賠償についての報告もあり、賠償額の決定を行った案件が多数存在する。
また、主な議案の一つ、甲第142号議案は、令和2年度の一般会計補正予算について提案された。これには新型コロナウイルス感染症対策費用が含まれ、特に感染拡大防止策の実施に向けた新たな予算案が重要な議題となった。大森市長はその中で、「感染者及び重症者の増加を防ぐための施策を進めていく必要がある」と強調した。
岡山市では、感染拡大を防ぐため、積極的なPCR検査の拡充を図る方針を示した。市内の医療機関と連携し、PCR検査のスケールアップが求められている。市長は、これに関して「10月以降の半年の間に約2万件の検査ができる仕組みを構築する」と述べた。
議会では、地域経済の再生に向けた必要な支援策の継続が求められる中、大森市長は、市民の文化芸術活動を支援するための施策も紹介した。新型コロナウイルス感染症が文化芸術活動に影響を及ぼしていることに触れ、「文化芸術活動の灯を消さぬよう、支援していく」との意向を示した。
このように、岡山市の9月定例会は新型コロナウイルス感染症関連の課題に対し、確固たる対策を検討する場となっている。議会の結果は、市民生活に大きな影響を与える重要なものであり、さらなる議論と協力が求められている。