令和5年2月24日、岡山市議会において、重要議案が一斉に提案された。議会の冒頭、無所属クラブの鬼木のぞみ議員が代表質問を行い、岡山市の今後の発展に関する具体的な施策について質問した。
鬼木議員は、特に「人と地球にやさしい街づくり」と「市民に開かれた市政」をテーマに掲げ、市民サービスの向上や地域のつながりを強化するための区役所の役割について強調した。
市長の大森雅夫氏は、各区の役割を明確にし、区民に密着したサービス提供を進めることを約束した。また、新たに設置される「区まちづくり推進室」により、身近な行政サービスを提供することを目指したいと述べた。
さらに、岡山市がエネルギー先進都市になるべきだとする鬼木議員の質問には、ガソリンや灯油の高騰問題を背景に、再生可能エネルギーの活用をさらに促進する必要性が述べられた。市長は市有施設への太陽光パネル設置を進め、地域内での電力使用促進も視野に入れていることを明言した。
また、地域の緑環境を守るための施策や、ゲノム編集トマトの取り扱いについても議論が交わされた。鬼木議員が地域の木々伐採の問題を指摘した際には、岡山市が緑を重要視し、保全に努める姿勢を示したと共に、具体的な条例制定についても言及した。市長は、将来的に緑を大切にする姿勢が地域環境改善に繋がるだろうとの考えを示した。
さらに、周辺地域の公共交通網の整備についても議論が行われ、鬼木議員は特に路面電車の延伸計画など市民の声を反映させた施策の必要性を強調。市長は地域の意見を重視し、各種交通施策を進めていく姿勢を示した。
本会議では他にも多くの議案が提案され、議会は市税収入の確保や地域振興、または地域社会の貢献などに関する継続的議論が求められていく。今後も市民に寄り添った施策が多く実現されることが期待されている。