令和3年2月26日、岡山市議会での市長の代表質問では、コロナ禍を乗り越える重要性が強調された。市長大森雅夫氏は、昨年の市民生活への影響や新型コロナウイルスの変化に言及し、引き続き政策を前進させる必要性を述べた。
議員からは、進捗する情報技術の導入による生産性の向上をテーマにした代表質問が行われた。41番議員の田口裕士氏は、テレワークやキャッシュレス決済の拡大について言及し、コロナ禍を機に変化が進んでいると強調。また、児童対策や地域振興策についても言及され、「岡山市は厳しい状況を乗り越えられる」との期待が高まる。
新庁舎整備に関しては、現庁舎の老朽化が進行していることから,早急な対策が求められた。大森市長は安全・安心な市民生活を確保するため、庁舎整備の必要性を訴えた。特に、庁舎が災害時の防災拠点としての役割も担うという視点からも,その整備が急務であると強調した。
岡山芸術創造劇場の進捗状況についても言及され、「プレ事業が進行中であり、新劇場の文化芸術の拠点として期待している」との声が聞かれた。市民との繋がりを持たせるため、地域特性を活かした事業展開が重要とされ、今後の市の文化・教育施策における連携強化が期待される。
さらに、地球温暖化対策として2050年までの二酸化炭素排出実質ゼロの目標が掲げられ、市内の公共施設での再生可能エネルギーの活用や省エネ施策の具体化が求められた。これに関して大森市長は「全庁的に一つの目標に向かって取り組んでいく必要がある」と回答し、積極的な姿勢を示した。
公共交通に関しては、来年度から新庁舎周辺の交通整備が進行予定であることが明らかにされた。また、流域治水プロジェクトの進展が強調され、気候変動に対する防災策が強化される必要性が示された。
最後に、水道施設の適正管理が議論され、「日常点検と定期点検を実施し、早期に対応することが重要である」と河野広幸理事が強調した。大森市長は引き続き市民が快適に生活できる環境を整えるための施策を進める考えを改めて示した。