令和2年第3回美咲町議会臨時会が5月1日に開会された。
議会は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた現状に対する対策を中心に進行している。
議長の松島 啓氏は冒頭、全世界に広がった新型コロナウイルスによる影響を指摘し、感染防止のための取り組みを強調した。
町長の青野 高陽氏は、緊急事態宣言の発令状況と町としての対応を説明した。呼びかけとして、県外の不要不急の来町を自粛するよう町民にお願いしている。
また、具体的な支援策として、現金給付を行う補正予算が上程され、特別定額給付金の支給が決定している。
全庁一丸となり、迅速に手続きを行い、月内には支給を開始する見込みであることが伝えられた。
さらに、青野町長は、経済的な影響を考慮し、子育て世帯へのサポートにも言及した。国による児童手当の対象児童への臨時特別給付金に加え、町独自の取り組みとして、児童一人当たり1万円を上乗せすることを表明した。
高所得層でも受け取れるようにすることで、支援の幅を広げた。
また、今後の計画として、町内の公共施設の扱いや、学校の開校についても言及され、子供たちの安全を第一に考えた判断が下されるとした。感染拡大状況に応じて、必要に応じた休校や自宅保育のお願いが出される可能性もある。青野町長は、情報の早期発信と町民の皆様への情報提供を強化する意向を示した。
議案については、専決処分の承認や条例改正、補正予算など全13件が提案され、質疑や討論を経て採決が進められた。議案の多くは全会一致で可決され、特に一般会計補正予算においては、14億5,003万円が追加され、124億4,226万円の総額になる。これは新型コロナウイルス感染症の影響緊急経済対策のためのものである。
美咲町議会は、今後も町民の生活支援を優先し、より効果的な施策を打ち出すことを目指すと述べた。
最後は、松島議長が、町民が一日も早く日常生活に戻れるよう積極的な施策の提案を促し、閉会を宣言した。