令和6年6月定例会が開催され、教育長や市長を交えた質疑応答が行われた。特に注目を集めたのは、小・中学校の学区弾力化と公共下水道の整備についての議論である。
初めに、小・中学校の学区の弾力化に関する質問があり、教育長は、地域の状況に応じた柔軟な学区の設定を示唆した。過去の議事録を引き合いに出し、平成17年から何も進展がないことに対して議員は強く反発した。今後、地域説明会を実施し、地域ごとの特性を考慮した弾力的な学区設定について再検討されるという。また、現在通学区域の柔軟化についても慎重に検討が進められることが期待されている。
勝北地域の公共下水道については、長年の計画の中で一部未整備区域が残っていることが指摘された。市の部長は、整備に向けた努力は認めつつも、進捗状況について具体的な時期を明言できない現状について、市長は地域の意見を踏まえ、迅速に対応する必要があることを認め、より早い整備を確約した。さらなる住民の安心・安全を確保するため、この地域での整備は重要であるとの認識が示された。
また、アルネ津山においても、老朽化が進み、維持管理が急務とのこと。このままでは赤字経営となり、将来的には負担となる可能性が高い。市長は、街づくり会社との協同のもと、しっかりとした改修計画を立てていく重要性を強調した。修繕費についてもう少し具体的に予測できるようにしたいと述べ、地域住民との対話も不可欠であるとした。
アルネ津山の運営に係る経費や維持霊の問題、さらには公共下水道や教育施設の整備の必要性について合併市民議会で改めて議論が進む。市全体の振興策として、市民の生活向上に向かうような施策が期待されている。市民からのニーズを反映しながら、持続可能な市政運営へ一層の努力が求められている。