令和6年7月24日、真庭市議会において第3回臨時会が開催された。
会議では複数の議案や請願が協議され、特に真庭市ゆめ学び創造基金の設立が重要な議題となった。
市長の太田昇氏は、高校生の魅力向上を図るため、基金を創設する条例の制定を提案した。市民の協力を得て、高校の魅力化を進める意義を強調した。また、近年の入学者数の減少に対処するため、地域全体で子どもたちの教育環境を支援する必要性が訴えられた。この取り組みは、高校の生徒数や卒業生の将来に直結する重要な施策とされており、期待が寄せられている。
太田市長は、真庭市の県立高校において、かつて流出割合が約3割だったのが、最近では6割にまで増えたことに言及。市外への進学が増えた背景には、地域の高校が学生に選ばれる魅力が不足しているという現実があると指摘した。そのため、県教育委員会に対して、教育内容や設備の改革を要望する発言があった。
議案第57号は議会での賛成多数により可決され、2億円を積み立てる基金が設立されることとなった。これにより、市内高等学校との連携を強化し、教育環境の整備や魅力化に向けた施策を進めることが期待される。
また、請願第2号が取り上げられ、県立高校の再編整備についての意見書提出が賛成多数で可決された。この意見書では、地域の実情を踏まえた慎重な検討が求められることが強調され、地域住民の声が大切にされる姿勢が示された。
最後に、発議第4号も議会で可決され、県教育委員会への意見書提出を決定した。これにより、地域の高校の魅力化が今後の重要なテーマであることが明確になった。