令和5年第7回定例会が12月6日に開催され、特に地域福祉とこども支援に関する重要な議題が取り上げられた。具体的には、藤井智江議員が柵原学園に関する一般質問を行い、学園の設立や通学路の安全対策について詳細に取り上げた。藤井議員は、通学路の安全確保や岐阜地域からの距離・通学時間、安全対策の不足を指摘し、地元自治会との協力を提案した。
また、美咲町の財政状況についても議論が行われ、美咲町の増加する地方債とその影響について、理財課長から詳細な報告があった。現行の地方債残高は171億9,061万円であり、財政の健全性を維持する努力が続けられている。具体的には、事業に対する返済計画や実質公債費比率の管理が行われ、町長がこれらを着実に遂行する姿勢を示した。
次に、こども笑顔課が新設され、子育て施策の旗振り役としての役割が強調された。こども笑顔課長は、今後の支援体制や地域との連携を進めていく考えを述べた。特に、妊娠期からの切れ目ない支援に向け、町全体での取り組みが必要であるとされ、地域住民や専門家との協働が強調された。求められているのは、孤立を防ぐための包括的な支援体制であり、具体的な施策の導入が期待されている。
このような中、板垣正寿議員からは、地域福祉における連携体制の構築について質問があり、取り組みの具体例を交えながら、様々な課題が提起された。特に、小地域ケア会議の役割や地域の多様化する支援ニーズへの対応が求められた。実施にあたっては、財源の確保や必要なサービスの整理が不可欠であるとの認識が示された。
最後に、上下水道課からは、水道水の水質検査について詳細に説明が行われた。特に、今年の水質検査結果について安心できる内容であるとの報告があり、町民が安心して水道水を利用できることが確認された。水質基準をクリアしていることが報告され、今後も品質管理を徹底する姿勢が示された。
この日の定例会では、地域の生活課題に対する取り組みが具体的に議論され、町民の安全と福祉を担保するための施策が進められていることが確認された。